教室名の「おじゃま猫」とは?


 教室を開いた2016年当時、我が家には

空(くう)木久蔵(きくぞう)文楽(ぶんらく)バリー

という、4匹の猫がいました。


 最年長だったは、我が家に来たのは一番後でしたが、元々、実家で飼っていた猫でした。


 外気功の治療家だった父が治療院として借りていたアパートの近くに住んでいた野良猫でしたが、いつの間にか治療院に居着くようになり、のちに治療院を自宅で開くようになった際に父の飼い猫になりました。


 その後、両親が亡くなったため、私が引き取りました。


 生前父が、ベランダからまるで「おじゃまします」と言うように控えめに治療院に入ってくる
「「おじゃまします」の猫だから「おじゃまねこ」だな。」
と言っていたので、「おじゃまねこ」を私のハンドルネームとして使ってきました。
なので、音楽教室の名前も、「おじゃま猫」にしました。

 

 は、2015年暮れから腎臓病を患い、2016年12月28日、16歳6ヶ月で、虹の橋を渡って逝きました。

 これからもは、永久に、本教室のメインキャラクターです。

 

 

 その後、2017年6月13日にバリーが悪性リンパ腫で、お空に昇ってゆきましたが、

同年8月11日、山口県宇部市の保健所からコンを引き取り、一年間、

木久蔵と文楽とコンの3匹の猫が仲良く暮らしていました。

 木久蔵は新しい猫が来ると慣れるのに時間がかかったのですが、コンにははじめからとても優しく、

コンも、木久蔵をとても慕っていました。

 

 しかし、木久蔵は、が旅だった直後に腎臓病が見つかり、週2回の点滴をしながらも元気に暮らしていたのですが、

2018年8月10日に、ついに宙に旅立って行きました。

 木久蔵は、時折、ピアノの鍵盤の上を歩くと、フランス音楽のようなおしゃれな響きを奏でていました。

また、生徒さんの演奏がまだ上手でないうちは、レッスンが始まるとぷいっと教室を出て行ってしまっていましたが、

生徒さんが上手になってくるとじっと聴いていましたので、

雑誌『ねこのきもち』(2018年6月号)で本教室が『猫の先生のいる音楽教室』として掲載された際に

『猫の“先生”』として紹介されました。

 木久蔵は、本教室の永久名誉講師です。

 

 木久蔵が旅立った後、2018年10月に埼玉県富士見市の保護団体『富士見さくら猫』さんから、

元野良猫の保護子猫をもらい受けました。

黄色い目のロシアンブルーの雑種?で、生後3ヶ月のやんちゃな子猫でした。

木久蔵の名前は、落語家の林家木久蔵師匠からいただいたので、

この子猫は木久蔵師匠のお弟子さんの林家木りん(きりん)さんからいただき、

「木りん」と名付けました。

 

 木りんは、文楽とコンに容赦なく飛びかかってじゃれるので、文楽もコンもお相手に手こずっていますが、

子猫だとわかるのか、決してけんかにはならず、楽しそうに(?)遊んでいます。

木りんが来てから、それまであまり関わることのなかった文楽とコンも、少しずつ関わり合うようになりました。

 

  2019年は、三匹の猫たちが仲良く暮らし、定期的に通ってくる生徒さんも増えてきました。

 コンもすっかり落ち着いて(最初の頃は警戒心が強く、レッスンの際には隠れてしまっていたのですが)

レッスンの際にも、顔を出して、生徒さんにも可愛がられていました。

(木りんはいまだにやんちゃすぎるので、レッスン中はケージの中でお休みしてもらっていますが(笑)。)

 

 ところが、2020年春、新型コロナウィルスの流行による緊急事態宣言の中、文楽が急に体調を崩し、
受診したところ、すい炎かリンパ腫(どちらも根本的な治療法がない病気)が疑われ、
急速に容態が悪化し、5月11日、最初の受診からわずか三週間で、天に昇ってゆきました。
人なつっこく、お客様を玄関までお出迎えして、誰にでも愛された文楽は、
本教室の、永久名誉“お出迎え係”です。



 猫は、完全室内飼いで、ふだんは家の中を自由に歩き回っており、自宅でのリハーサルやレッスンの際も、特に猫が苦手な方や猫毛アレルギーの方でない限り、猫たちはそばで聴いています。

 

 猫が苦手な方や、 「猫は好きだけれども、猫毛アレルギーがある」という方のレッスンの際には、入念に掃除をし、ご希望に応じて猫を他の部屋に隔離します。 

 ちなみに、今までのところ、猫毛アレルギーの方のレッスンで、アレルギー症状をおこした方はいらっしゃいません。

 

 

猫について

 本教室の猫について、紹介します。


コン(こん)

宇部から来たばかりの頃のコンの写真
宇部から来たばかりの頃のコン
最近のコンの写真
最近のコン

ふわふわ中毛の雑種。雄・4~6才。

 

2017年8月11日に、飛行機に乗って、山口県宇部市の保健所からやってきました。

こちらに来てから発覚した足の大けがは、もし保健所で見つかっていたら即日殺処分となるところだったそうなので、本当にラッキーでした。

 

名前の由来は、

○狐に似ているから。

○おトイレの猫砂を掻いている姿が開"墾"しているかのようだから。

○大けがをしていたのに、"渾"身の力を振り絞って走っていたから。

○"今"を必死に生き抜いてきたから。

 

コンもまた、「ニャー」とは鳴かず、甲高い声で鳴きます。

うちに来た当初は「コン!」と狐のように鳴いていましたが、最近はゴハンをねだって「ア~ン」と鳴いています。

 

今では、来た頃とは見違えるように太って、毛もふさふさです。

 


木りん(きりん)

木りん
木りん

鹿のようにかけまわる木りん。

2018年9月下旬に、埼玉県富士見市の保護団体からいただきました。

 

文楽おじさんとコンにいさんが大好きで、

特に文楽おじさんが、大のお気に入りでした。

 

最近は身体も大きくなり、思いがけないところにジャンプします。

たとえば、ピアノの上だったり、パソコンの上だったり。

そして、爪を出してお膝の上にも爪を出して跳んで来ます。痛いです・・・。

 

1番おしゃべりな子になりました。

 


茶々丸(ちゃちゃまる)

茶々丸
茶々丸

2020年6月、文楽の業務を引き継ぐべく、2代目としてやって来ました。

 

前の飼い主さんとそっくりな優しい貴公子で、コンと木りんとは大違い。

身体は、文楽より一回り大きいですが、我が教室の中で1番品良く振る舞っていました。

 

ところが最近は、木りん顔負けのやんちゃぶり。

 

実は木りんとほぼ同じ生年月日。

ジャンプをすると、鴨居(かもい)まで届くくらいの跳躍力です。



空(くう)

 雉トラ雑種。雄。


 両親と同居していた子で、甘え上手。座って演奏していると、膝の上にのぼってきたりしました。名前を呼ぶとお返事しました。

 

また、音階練習や発声練習をしていると、同じ音程で(!)大声で鳴きました。そしてよくひとりごとを言っていました。

 

他の3匹に対しても甘えん坊で、1番小さな子のふりをしていました。文楽とは大の仲良しでした。

 

ちなみに、空という名前は、般若心経の「色即是空」からとったそうです。名付け親は私の父で、般若心経が好きだったので…。

 

2016年12月28日、虹の橋を渡って逝きました。享年16歳6ヶ月。

今頃きっと、父の膝の上でゴロゴロと甘えていることでしょう。

  

 


バリー(ばりー)

メインクーン。雌。


我が家で唯一の女の子。ただし4匹のなかで1番大きく、空の3倍ちかい体重がありました。


もとは一匹飼いの子でとても大切に育てられていたため、我が家に慣れるまでは傍若無人でしたが、空にじゃれたり、甘え上手になってきました。

 

身体が大きいため、水入れやご飯皿を自分のほうへ引っ張ってきて食べるという物ぐさのところもありました。

 

ふだんはどてどてと大きな足音をさせていましたが、いざとなると俊敏で驚かされました。

 

2017年6月13日、悪性リンパ腫のため、お空に昇っていきました。享年12才11ヶ月。

 

 

 

 



木久蔵(きくぞう)

ロシアンブルー。雄。


我が家にいちばん最初に来た子。身のこなしがスマートで、歩いたり跳び上がったりしても足音がほとんどしません。ご飯の食べ方も上品。

 

お願い事があるときは強引で、要求が通るまであきらめません。お猿さんのように、「キャッ、キャッ」と鳴きました。

 

人の肩や背中に跳び乗るのが大好き。そしてバリーのことも大好きで、しょっちゅうちょっかいを出していたため、バリーからはいやがられていました(苦笑)。

 

 室内の部屋のドアを自力で開けられるようになったため、気づくと寝室で寝ていることも・・・

 

 2018年8月10日、腎不全のため宙へ旅立ちました。最期の姿は、天を翔るかのようでした。 享年14才4ヶ月。

  


文楽(ぶんらく)

ラグドール。雄。

 

普段はのんびりとしていて、レッスン中でも部屋の真ん中で寝転がったりしていました。

私の行くところどこへでもついてきて、帰宅すると玄関でお迎えしてくれました。
そして「ご飯?」と聞くと、「ゴハン!」とうれしそうに鳴いていました。

正義感が強く、猫が4匹いた頃、もめ事が起きると走って仲裁に行っていました。

 地震が大の苦手。

「ニャー」とは鳴かず、可愛い面白い声で鳴いていました。

2020年5月11日、体の大きな猫天使になって、空に昇っていきました。
享年13才7ヶ月。