『野田メトーデ』は、フランクフルト市立歌劇場首席コントラバス奏者・野田一郎氏の提唱するコントラバスの演奏法と練習法です。身体に無理をかけずに倍音の多い豊かな音を遠くに届けることができ、腕力のない小柄な女性の方にも適しています。
極度に遅いテンポで、必ずメトロノームを用いて、楽曲の最後の音から一音ずつ遡って練習していくのが特徴です。
遅いテンポで練習するのは、一つ一つの音を出す時の、姿勢、ボーイングの位置、ポジション取り、音楽のイメージ、重心のかけ方、筋肉の動き、無駄な力が入っていないか、などに意識を向けて確認していくためです。
一般的な、曲の前から順に進めて間違えたところを繰り返し練習する練習法は、最後の部分の練習量が一番少なくなるため、後半に行くほど演奏者の不安が増えることになりますが、野田メトーデは、最後に近づくほど練習量が多くなるので、演奏者が安心して演奏できるのが特長です。
系統的で科学的な理論に則っているためか、野田メトーデの支持者には理工系の学者(東京工業大学元学長・伊賀健一氏等)が多く、東工大管弦楽セミナー『野田メトーデ基礎講座』2002~2006(於:東京工業大学)で指導を公開しています。
コントラバス以外の楽器の練習法としても大変有効です。
2018年夏、
野田メトーデの創始者で、私(吉田)の師である野田一郎氏による
コントラバス&ヴィオラ・ダ・ガンバセミナー
を、おじゃま猫音楽教室主催で開催しました。
野田氏はフランクフルト在住の元フランクフルト市立歌劇場主席コントラバス奏者(今年10月末に定年退団)で、
今までも年に1回帰国され、毎年講習会が開かれており、
昨年は町田教室にて開催し、当教室の生徒と野田氏のお弟子さんの計5名が受講して、
ひとりひとりたっぷり時間をかけて指導いただき、とても実りのあるセミナーとなりました。
以下の日程場所で、受講生3人限定で行われました。
野田先生が久しぶりにご自身の楽器を持参されたこともあり、奏法だけではなく
プレーンガット弦の弾き方や、実際に先生の楽器を使っての指導をしていただきました。
生徒さん達は、プレーンガット弦の魅力に魅せられてしまいました。
また、別日に先生の演奏会を聴くこともでき、より一層、野田メトーデの理解が深まりました。
日時:2018年12月2日(日)18:00~22:00
場所:田園調布富士見会館 多目的ホール
聴講料:講義受講&個人レッスン聴講=¥1,500
主催:おじゃま猫音楽教室
最新更新=2023.12.12
おじゃま猫音楽教室(吉田水子企画) - メールアドレス:minaco@cotori.jp
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